TOEIC®L&R TESTコースの文法で扱う内容の一例 (他多数) - one example of contents of TOEIC course (and many others...)
TOEIC900点以上でも侮る無かれ。気持ちを伝える英文法力も大切です。本当の英語力はその先だ!
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空欄を埋めなさい(TOEICの上級用の問題です) - fill in the blank. (a question for advanced learners)
TOEICの文法の問題の制限時間は1問30秒程度が目安です。
Our president implicitly suggests that our manager (___) the path to the goal.
- changes
- change
- changeable
- changing
このような問題を見るとsuggestという単語にピーンと反応してthat以下の動詞が原型になっていることを確認するといった直観力を養うのは大切。
直観の働いた人は、おそらく間違えているので、下記の説明を読んでみてね。(もちろん、ピンと来なかった人も)
文法の本では仮定法現在という項目を見ると、さらに詳しい説明があって、「suggestやdemandなど「提案・要求・命令・決定・・」を示す動詞のthat節の中の動詞は原型もしくはshould+原型を用いる」と書いてあり、受験生達は呪文のように唱えて丸暗記しているわけです。
しかし、このことよりもっとはるかに重要なのは、どうしてそうなるのでしょうか?と考えてみることなのです。それが決まりだからという覚え方では英語が出来るとはいえません。原型のchangeを入れて疑う余地もしないのでは足りません。
言語は気持ちを反映するものです。原型にするなら原型にする「気持ち」があります。またshould+原型にするなら、そうしたい「気持ち」がやっぱりあるものです。そういった「気持ち」を理解しないと言語を生きた言葉として使う実感がわきませんよね。
命令文の時に原型の動詞から始めるのと同じで、「提案、要求、命令」の後のthat節の中で動詞の原型を使えば命令文のイメージとぴったりとマッチするわけです。これでshould+原型を使うのもしっくりくるわけです。要求するわけですから、「〜すべきです」とういうshouldの言葉のイメージとマッチするわけです。
提案、要求、命令の度合いが弱まれば、もはや「命令文」のイメージでも「〜すべきです」のイメージでもなくなるのは納得できます。それであれば、原型にしたりshould+原型にしたりする「気持ち」にはなりません。
今回の例文の意味は「私たちの社長は、部長は目標までの道のりを変えてもよいと暗に示している。」
強く提案するのであれば命令文や「〜すべき」のイメージで原型やshould+原型を用いても不思議はないのですが、「暗に示す」程度ならば「命令文」や「〜すべき」のイメージにもなりにくいものです。
答え:changes
文法を理屈にかなって覚えていることは生きた気持ちを伝えるのに大切です。
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